Intel Xeon 6 プロセッサー を最大 1 個搭載可能な 1U ラックマウントサーバーです。HPC-ProServer DPeR470 は、バランスの取れたハードウェア構成と電力効率を実現したコストパフォーマンスに優れた製品であり、中小規模の HPC 市場、及び、AI 市場向けのシステムに最適なモデルです。
新アーキテクチャ インテル® Xeon® 6 プロセッサー 最大 1 個搭載
究極の汎用性を目指したIntel Xeon 6 プロセッサーは、Performance-cores(P-cores) と Efficient-cores(E-cores) という、2 タイプの CPU マイクロアーキテクチャーから選択可能です。 どちらのタイプも互換 x86 命令セット ・ アーキテクチャー(ISA) と CPUソケットを備えた、 共通のハードウェア ・ プラットフォームを基盤としています。
インテル® Xeon® 6 プロセッサー Eコア Pコアの違い
Intel Xeon 6 プロセッサーの CPU コアにはコードネーム「Sierra Forest」とコードネーム「Granite Rapids」の2種類が存在します。電力効率に優れた高効率コア(Eコア)だけを搭載したものが Sierra Forest、シングルスレッド性能重視の高性能コア(Pコア)のみを搭載したもの Granite Rapids となります。
下記は、インテル社によるPコア及びEコアの違いを説明した表です。
コア当たりのパフォーマンスに最適化された P-cores は、極めて幅広いワークロードでその性能を活かし、高い AI パフォーマンスを発揮します。インテル® Xeon® 6 プロセッサー(Pコア採用) は、演算負荷の高い最近のソリューションに広く採用されている第 5 世代 インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーと比較して、最大 2 倍のパフォーマンスを実現します。
すべてのコアに AI アクセラレーションを内蔵。インテル® アドバンスト・マトリクス・エクステンション(インテル® AMX) は、INT8 と BF16 精度の推論を高速化し、INT8 では最大 2,048 Flops、BF16/FP16 では1,024 Flops と、FP16 の学習済みモデルを新たにサポートします。
インテル® AVX-512 : 独自の命令セットと2 つの512 ビット融合積和演算(FMA)ユニットにより、AI、HPC、データベースのワークロードで共通して実行されるベクトル演算処理を高速化
Multiplexer Combined Ranks (MCR)DIMM と呼ばれる最速の DDR5 メモリーにより、メモリー・スループットを拡大。このメモリーはRDIMM よりも37% 以上帯域幅が広く、推定データ転送速度は最大8,800MT/s。
最大 128 個のコアと最大 504MB の L3 キャッシュを活かし、大容量 L3 で極めて高速な低レイテンシーによるアクセスが可能です。
高密度コアと卓越したワット当たりパフォーマンスに最適化された Eコアは、タスク並列の高スループットを必要とするクラウドスケールのワークロードに、明確な優位性をもたらします。インテル® Xeon® 6 プロセッサー(Eコア採用) は、現在データセンターで設置面積の大部分を占めるシステムに搭載された第2 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーと比べて 2.6 倍を超えるワット当たりパフォーマンスを発揮します。この効率的なパフォーマンスは、電力、スペース、冷却の制限がある環境に最適です。インテル® Xeon® 6 プロセッサー(Eコア採用) により、次のことが可能になります。
Eコアを搭載したサーバー1 台で、既存の複数のサーバーを集約できる可能性があります。
インテル® AVX2 : ベクトル・ニューラル・ネットワーク命令(VNNI) とBF16/FP16 の高速アップコンバート/ ダウンコンバートによるAI 互換性を強化。
インテル® アドバンスト・ベクトル・エクステンション 2(インテル® AVX2) と、ベクトル・ニューラル・ネットワーク命令(VNNI) や BF16/FP16 用の高速変換といった新しい拡張機能により、AI 推論とベクトル指向の演算処理に適応します。
ソケット当たり最大288 個のコア、216MB のL3 キャッシュにより、大容量L3 で極めて高速な低レイテンシーによるアクセスが可能です。
DC-MHS に準拠した高い汎用性
DC-MHS は、データセンター・モジュラー・ハードウェア・システム(Data Center Modular Hardware System)の略称です。これは、データセンターのサーバーを、レゴブロックのように自由に組み立てることができるようにする技術です。DC-MHSは、Open Compute Project (OCP) という団体が中心となって開発を進めています。 OCPは、インテル、AMD、デル、スーパーマイクロ、FacebookやGoogleなど、世界中の企業が参加するオープンソースハードウェアのコミュニティです。
DC-MHSのメリット
柔軟性が高い: ワークロードに合わせて、CPU、メモリ、ストレージなどのリソースを自由に増減できます。
効率的な運用: 必要に応じて部品を交換・アップグレードできるので、サーバー全体の交換が不要になり、コスト削減や運用効率の向上が見込めます。
省エネルギー: リソースを無駄なく活用できるので、消費電力を抑えられます。
HPC-ProSupportを標準実装
HPC-ProSupport は、ハードウェア・ソフトウェアを問わずユーザーの問題解決・負担軽減を目的としたサポートパッケージです。ハードウェアに加えて、OS 及びソフトウェア設定を含めて一元的なサポートサービスを提供します。複数のハードウェアベンダーで構成されることの多い計算機システムにおいて、問い合わせの一次窓口として、サポートを取りまとめる機能も備えます。ハードウェアの保守年数は最長7 年、サポートレベルは当日4 時間以内対応から翌営業日対応まで選択可能。ユーザーの運用形態に合わせて多様なサポートサービスを御提案します。
保守窓口受付時間
平日9:00~17:00
お問い合わせは、電話または電子メールの利用が可能です。
メールについては、本ホームページのメール問い合わせフォームからご連絡ください。
※年末年始及び弊社の指定する休日(夏季休暇等)は、窓口を休みにさせて頂く場合があります。
ソフトウェア、ハードウェアを問わない一貫したサポート窓口
ジョブが動かない - 障害の通知としてはよくある典型的なお問い合わせの内容ですが、原因としては多くの可能性が考えられます。正しい原因にたどり着くために、さまざまな検討が必要です。ハードウェアベンダーのサポートでは、このような障害の連絡はほぼ間違いなく門前払い的な対応になるでしょうし、ソフトウェアの問題だとしても、どのソフトウェアの問題なのか切り分けるのは極めて大変です。OSなのか?、ジョブ管理ソフトなのか?、コンパイラなのか?、MPIなのか?そのようなときに、「ジョブが動かない」と簡単に相談いただけるのが、当社のHPC-ProSupportの保守サービスです。
障害の発生時には、ハードウェア、ソフトウェアの障害を切り分けし、必要な措置を取ります。昨今のシステムでは、単一ベンダー製品で構成されることは少なく、複数メーカーの製品で構成されたマルチベンダー環境になることが通常です。そのようなマルチベンダー環境においても、一元化されたサポート窓口を御提供します。パーツの交換が必要であれば、ハードウェアメーカーへ連絡し、お客様に代わって交換品や交換要員の手配を行います。障害の内容によっては、BIOSやファームウェア、OSのアップグレードが必要なため、そのような対応をする場合があります。弊社には、リモート保守を実施するためのリソースがあるため、それを利用しリモートから接続させて頂いて、ネットワーク越しに調査・対応させて頂く場合もあります。その他、システムの御利用方法等のQAにも対応します。
アラートメール受信サービス
障害が発生した場合に、アラートメールを自動送信する設定を行います。そのアラートメールの送信先に弊社サポートのメールアドレスを含めることで、弊社サポート担当者もアラートメールを受信致します。そのため、迅速に障害復旧の段取りに着手することができます。また、そのアラートメールには、障害の解析に必要な様々なログが添付されていますので、お客様に解析用のログを取得頂く手間を極力軽減します。
仕様:HPC-ProServer DPeR470
プロセッサー | 1 x インテル® Xeon® 6プロセッサー(プロセッサーあたり最大144コア) |
メモリー | ・DIMM速度 : 最大6400 MT/s ・メモリー タイプ : RDIMM ・メモリー モジュール スロット : 16 x DDR5 DIMMスロット ・最大RAM : RDIMM 1 TB |
ストレージ コントローラー | 内部ブート ・Boot Optimized Storage Subsystem (BOSS-N1 DC-MHS):HWRAID 1、2 x M.2 NVMe SSD ・USB 内蔵コントローラ ・前面 PERC H965i |
ドライブ ベイ | 前面ベイ ・最大8 x EDSFF E3.S Gen5 NVMe (SSD)(最大122.4 TB) ・最大8 x 2.5インチSAS/SATA/NVMe (SSD)(最大122.4 TB) |
電源装置 | ・800W Platinum AC 100~240 Vまたは240 HVDC、ホットスワップ対応冗長 ・1500W Titanium AC100~240 Vまたは240 HVDC、ホットスワップ対応冗長 |
寸法 | 高さ 42.80 mm 幅 482.00 mm 奥行き 816.92 mm、ベゼルを含む(背面I/O) 815.14 mm 、ベゼルを含まない(前面I/O) 829.44 mm、ベゼルを含まない(前面I/O) 注:前面I/O構成にはベゼルがありません。 重量 19.11 kg |
フォーム ファクター | 1Uラック サーバー |
組込型管理 | ・iDRAC10 ・iDRAC Direct ・iDRAC RESTful API(Redfish対応) |
OpenManage Integrations | ・Red Hat Ansible Modules ・Terraformプロバイダー |
セキュリティ | ・暗号化形式で署名されたファームウェア ・静止データ暗号化(ローカルまたは外部キー管理を使用したSED) ・セキュア ブート ・Secured Component Verification(ハードウェアの整合性チェック) ・シリコン ルート オブ トラスト ・安全消去機能 ・System Lockdown(iDRAC10 EnterpriseまたはDatacenterが必要) ・TPM 2.0 FIPS、CC-TCG認定 |
アクセラレータ | 最大2 x 75 W SW |
ポート | 前面ポート ・1 x USB 2.0 Type-Cポート ・1 x USB 2.0 Type-Aポート(オプション) ・1 x Mini-DisplayPort(オプション) ・1 x DB9シリアル ポート(前面I/O構成) ・1 x iDRAC管理専用Ethernetポート 背面ポート ・1 x iDRAC管理専用Ethernetポート ・1 x VGA ・2 x USB 3.1 Type-Aポート ・1 x DB9シリアル 内蔵ポート ・1 x USB 3.1 Type-Aポート グラフィックス 1 x VGA 1 x Mini-DisplayPort(オプション) |
PCIe | スロット1:1 x16スロット(8倍の帯域幅、ハーフ レングス、ロー プロファイル) スロット2:1 x16スロット(8倍の帯域幅、ハーフ レングス、ロー プロファイル) |
OS Hypervisor | ・Canonical UbuntuサーバーLTS ・Red Hat Enterprise Linux / RockyLinux / AlmaLinux ・SUSE Linux Enterprise Server |