Intel Xeon Sapphire Rapids 760xs

第4世代 Xeon スケーラブルプロセッサ Sapphire Rapids を搭載可能な 2ソケット 2U サーバーであり、優れたコストパフォーマンスを誇る高性能サーバーです。汎用的な用途に対応し、幅広いビジネスニーズに適しています。このサーバーは、柔軟な拡張性を備えており、成長する要求に対応することができます。さらに、経済的な運用を実現するために省エネルギーデザインも採用されています。PowerEdge R760xsは、信頼性の高いパフォーマンスと安定した動作を提供し、ビジネスの生産性向上に貢献します。大容量のストレージオプションや堅牢なセキュリティ機能も備えており、貴重なデータの保護と効率的なデータ管理をサポートします。これにより、ビジネスの拡張やニーズの変化に柔軟に対応できます。

製品の特徴

・第4世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー・ファミリー
・2U2ソケットラック型ワークステーション
・16 DIMM スロット (DDR5) 搭載
・ストレージ​
 前面ベイ
  0ドライブ ベイ
  最大8 x 3.5インチSAS/SATA (HDD/SSD)(最大160 TB)
  最大12 x 3.5インチSAS/SATA (HDD/SSD)(最大240 TB)
  最大8 x 2.5インチSAS/SATA/NVMe (HDD/SSD)(最大122.88 TB)
  最大16 x 2.5インチSAS/SATA/NVMe (HDD/SSD)(最大121.6 TB)
  最大16 x 2.5インチSAS/SATA (HDD/SSD) + 8 x 2.5インチNVMe (HDD/SSD)(最大244.48 TB)
 背面ベイ
  最大2 x 2.5インチSAS/SATA/NVMe (HDD/SSD)(最大30.72 TB)
・オンサイト保守サービス: 3年 / 4年 / 5年 / 6年 / 7年
・以下オプション​
  対応OS : RedHat / Ubuntu​ / RockyLinux / AlmaLinux
  Altair Grid Engine
  ​インテルコンパイラ

第4世代 Xeon スケーラブル・プロセッサー ”Sapphire Rapids” 搭載

第4世代Xeonスケーラブルプロセッサは、4つのCPUダイを1つのパッケージに統合するチップレット技術を採用しており、Intelが独自開発したEMIBを利用して4つダイが1つの巨大CPUとして動作します。この技術により従来製品では最大40コアだったCPUコア数は、最大60コアへと強化されました。

3種類のダイ・パッケージ

第4世代Xeonスケーラブルプロセッサには、3種類のダイ・パッケージが存在します。4つのチップレットで構成されたXCC、1つのチップレットで構成されたMCC、及び、広帯域なHBM2eメモリを備えるインテル Xeon CPUマックス・シリーズです。インテル Xeon CPUマックス・シリーズでは、64GBのHBM2eをパッケージ上に実装し、HPCとAIのワークロードでデータ・スループットを大幅に向上させます。

新命令セット Intel AMX 搭載

Intel AMXとは、複数の行列をまとめて計算するために設計された拡張命令です。Intel AMXのアーキテクチャは、2つのコンポーネントで構成されています。

1つ目のコンポーネントはタイルです。タイルは8つの2次元レジスタで構成され、それぞれが1キロバイトの大きさです。大きなデータチャンクを格納するのデータを格納します。

2つ目のコンポーネントは「Tile Matrix Multiplication(TMUL)」で、TMULはタイルに付属するアクセラレータエンジンであり、行列の乗算計算を行います。TMULはタイルに取り付けられたアクセラレータエンジンで、AIのための行列乗算の計算を行います。

新旧Xeonの比較表
第3世代Xeonスケーラブルプロセッサ第4世代Xeonスケーラブルプロセッサ
Socket Count1 and 21S, 2S, 4S, & glueless 8S (>8S via xNC support)
Die Size10nm10nm enhanced SuperFin (Intel7)
最大コア数40コア (HT有効時 80コア) per socket60コア (HT有効時 120コア) per socket
キャッシュFirst Level Cache: 32 KB Instruction Cache 48 KB Data Cache
Mid-Level Cache: 1.25 MB private per core
Last Level Cache: 1.5 MB per core
First Level Cache: 32 KB Instruction Cache 48 KB Data Cache
Mid-Level Cache: 2 MB private per core
Last Level Cache: 1.875 MB per core
TDP最大270W最大350W
Physical/Virtual address bits52 / 5752 / 57
Memory controllers / Sub-Numa clusters4 / 2 4 / 4
MemoryUp to 8 channels DDR4 per CPU
Up to 16 DIMMs per socket
Up to 3200 MT/s 2DPC
Up to 8 channels DDR5 per CPU
Up to 4400 MT/s 2DPC
Up to 4800 MT/s 1DPC
Number of Intel® Ultra Path Interconnect (Intel® UPI) InterconnectsUp to 3 links per CPU (x20 wide)Up to 4 links per CPU (x24 wide)
Intel® UPI Interconnect SpeedUp to 11.2 GT/sUp to 16 GT/s
PCIeUp to 64 lanes per CPU (bifurcation support: x16, x8, x4)
PCIe Gen 4 support
80 PCIe lanes with Flex Bus/CXL** – per CPU
PCIe Gen 5.0 support (NTB @ PCIe 4.0)
48 lanes North/ 32 lanes South of socket
PCIe bifurcation support: x16, x8, x4, x2(Gen4)
Intel® Scalable I/O Virtualization (Intel® Scalable IOV)

シャーシ概要

Intel Xeon Sapphire Rapids 760xs
1. PCIe expansion card slot 1
2. PCIe expansion card slot 2
3. Expansion card riser with slot 3 and 4
4. PCIe expansion card slot 5
5. System identification button
6. PCIe expansion card slot 6
7. BOSS-N1 card module
8. Optional rear drive module
9. Power supply unit (PSU 2)
10. Power supply unit (PSU 1)
11. VGA port
12. Optional OCP
13. USB 3.0 port
14. USB 2.0 port
15. iDRAC dedicated ethernet port
16. Ethernet ports

ジョブ管理システムとして Altair® Grid Engine® を採用

計算機を効率よく運用するためには、信頼の置ける ジョブ管理システム が必要です。ジョブ管理システムが導入されているシステムでは、複数のユーザーが予め定められたジョブ運用ポリシーに基づき公平にジョブが実行され、システムの計算リソースが極限まで有効活用されます。

弊社では、Altair® Grid Engine® を標準ジョブ管理システムとして採用し、お客様へご利用をお勧めしています。

ジョブ管理システムに求められる信頼性

ジョブを管理するということは、ユーザーの実行するあらゆるジョブについて、ジョブ管理システムが柔軟に対応していることが必要です。ジョブの実行については、以下のようなさまざまなケースの検討が必要です。

シングルジョブシンプルなシングルジョブ
大量のシングルジョブを配列にしてスループットを向上
並列ジョブネットワークを介するMPI並列
スレッドがノード内に限定されたスレッド並列(OpenMP)
Hybrid-MPI並列 (MPIとOpenMP)
コンテナ化されたジョブDockerジョブ
Singularityジョブ
計算リソースの指定実行時間
メモリ量
GPU数
商用アプリケーションの利用可能なライセンス数
依存関係のジョブ上記のさまざまなジョブ同士の連携を設定
スケジューリングユーザーやグループ毎に使用可能な計算リソースを指定
ジョブ実行時のリソース予約

また、ジョブ管理システムでは、ジョブの運用で問題が生じた場合に、問題を検証できるだけのログを取得できることがとても重要です。Altair® Grid Engine® ではデフォルトで利用可能な稼働統計ツールも充実しており、何が原因でジョブが終了たのかを調べるための手がかりが豊富に用意されています。

サポートサービスの充実した商用ジョブ管理ソフトウェア

Altair® Grid Engine® は、商用のソフトウェアであり、問題解決のための正確なサポートが開発元から得られます。ジョブ運用の現場で発生している問題はとても複雑であり、その解決のために高度に専門的な知見が必要となる場合があります。ジョブ管理システムは、システムの運用において極めて重要な機能ですので、弊社では、サポートサービスが充実した Altair® Grid Engine® を強くお勧めしています。

HPC-ProSupportを標準装備

HPC-ProSupport は、ハードウェア・ソフトウェアを問わずユーザーの問題解決・負担軽減を目的としたサポートパッケージです。ハードウェアに加えて、OS 及びソフトウェア設定を含めて一元的なサポートサービスを提供します。複数のハードウェアベンダーで構成されることの多い計算機システムにおいて、問い合わせの一次窓口として、サポートを取りまとめる機能も備えます。ハードウェアの保守年数は最長7 年、サポートレベルは当日4 時間以内対応から翌営業日対応まで選択可能。ユーザーの運用形態に合わせて多様なサポートサービスを御提案します。

保守窓口受付時間

平日9:00~17:00
お問い合わせは、電話または電子メールの利用が可能です。
メールについては、本ホームページのメール問い合わせフォームからご連絡ください。
※年末年始及び弊社の指定する休日(夏季休暇等)は、窓口を休みにさせて頂く場合があります。

ソフトウェア、ハードウェアを問わない一貫したサポート窓口

ジョブが動かない - 障害の通知としてはよくある典型的なお問い合わせの内容ですが、原因としては多くの可能性が考えられます。正しい原因にたどり着くために、さまざまな検討が必要です。ハードウェアベンダーのサポートでは、このような障害の連絡はほぼ間違いなく門前払い的な対応になるでしょうし、ソフトウェアの問題だとしても、どのソフトウェアの問題なのか切り分けるのは極めて大変です。OSなのか?、ジョブ管理ソフトなのか?、コンパイラなのか?、MPIなのか?そのようなときに、「ジョブが動かない」と簡単に相談いただけるのが、当社のHPC-ProSupportの保守サービスです。

​障害の発生時には、ハードウェア、ソフトウェアの障害を切り分けし、必要な措置を取ります。昨今のシステムでは、単一ベンダー製品で構成されることは少なく、複数メーカーの製品で構成されたマルチベンダー環境になることが通常です。そのようなマルチベンダー環境においても、一元化されたサポート窓口を御提供します。パーツの交換が必要であれば、ハードウェアメーカーへ連絡し、お客様に代わって交換品や交換要員の手配を行います。障害の内容によっては、BIOSやファームウェア、OSのアップグレードが必要なため、そのような対応をする場合があります。弊社には、リモート保守を実施するためのリソースがあるため、それを利用しリモートから接続させて頂いて、ネットワーク越しに調査・対応させて頂く場合もあります。その他、システムの御利用方法等のQAにも対応します。

アラートメール受信サービス

障害が発生した場合に、アラートメールを自動送信する設定を行います。そのアラートメールの送信先に弊社サポートのメールアドレスを含めることで、弊社サポート担当者もアラートメールを受信致します。そのため、迅速に障害復旧の段取りに着手することができます。また、そのアラートメールには、障害の解析に必要な様々なログが添付されていますので、お客様に解析用のログを取得頂く手間を極力軽減します。

仕様:HPC-ProServer DPeR760xs

プロセッサー・最大2基の第4世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー(プロセッサーごとに最大32コア)
メモリー・16本の DDR5 DIMMスロット
・最大1TBのRDIMMをサポート、最大速度4800 MT/s
・Registerd ECC DDR5 DIMM サポート
ストレージ
コントローラー
内蔵コントローラー(RAID):
・PERC H965i、PERC H755、PERC H755N、PERC H355、HBA355i
内部ブート:
・Boot Optimized Storage Subsystem (BOSS-N1):HWRAID 1, 2 x M 2 NVMe SSDドライブまたはUSB
外部HBA(RAID非対応):
・HBA355e
ソフトウェアRAID:
・S160
ドライブ ベイ前面ベイ:
・0個のドライブ ベイ
・最大8 x 3.5インチSAS/SATA (HDD/SSD)最大160 TB
・最大12 x 3.5インチSAS/SATA (HDD/SSD)最大240 TB
・最大8 x 2.5インチSAS/SATA/NVMe(HDD/SSD)最大122.88 TB
・最大16 x 2.5インチSAS/SATA (HDD/SSD)、最大121.6 TB
・最大16 x 2.5インチ(SAS/SATA) + 8 x 2.5インチ(NVMe) (HDD/SSD)最大244.48 TB
背面ベイ:
・最大2 x 2.5インチSAS/SATA/NVMe (HDD/SSD)最大30.72 TB
 (12 x 3.5インチSAS/SATA HDD/SSD構成でのみサポート)
電源装置・1800 WチタニウムAC 200~240 Vまたは240 HVDC
・1400 WプラチナAC 100~240 Vまたは240 HVDC
・1100 WチタニウムAC 100~240 Vまたは240 HVDC
・1100 W LVDC DC -48~-60 V
・800 WプラチナAC 100~240 Vまたは240 HVDC、
・700 WチタニウムAC 200~240 Vまたは240 HVDC
・600 WプラチナAC 100~240 Vまたは240 HVDC
冷却・空冷
ファン・標準(STD)ファン/ハイパフォーマンス シルバー(HPR)ファン/ハイパフォーマンス ゴールド(VHP)ファン
・最大6個のホット スワップ対応ファン
寸法・高さ:
 86.8 mm(3.41インチ)
・幅:
 482 mm(18.97インチ)
・奥行き:
 707.78 mm(27.85インチ)(ベゼルなし)
 721.62 mm(28.4インチ)(ベゼルを含む)
・重量:
 最大28.6 kg (63.0 lb)
フォーム
ファクター
2Uラック サーバー
組込型管理・iDRAC9
・iDRACダイレクト
・Redfish の iDRAC RESTful API
・iDRAC Service Module
・Quick Sync 2ワイヤレス モジュール
ベゼルLCDベゼルまたはセキュリティ ベゼル(オプション)
OpenManage・OpenManage Enterprise
・OpenManage Power Managerプラグイン
・OpenManageサービス プラグイン
・OpenManage Update Managerプラグイン
・CloudIQ for PowerEdgeプラグ イン
・OpenManage Enterprise Integration for VMware vCenter
・OpenManage Integration for Microsoft System Center
・OpenManage Integration with Windows Admin Center
モビリティーOpenManage Mobile
OpenManage
の統合
・BMC Truesight
・Microsoft System Center
・OpenManage Integration with ServiceNow
・Red Hat Ansible Modules
・Terraformプロバイダー
・VMware vCenterおよびvRealize Operations Manager
セキュリティ・暗号化形式で署名されたファームウェア
・静止データ暗号化(ローカルまたは外部キー管理を使用したSED)
・セキュア ブート
・完全消去
・セキュアなコンポーネント検証(ハードウェアの整合性チェック)
・シリコン ルート オブ トラスト
・System Lockdown(iDRAC9 EnterpriseまたはDatacenterが必要)
・TPM 2.0 FIPS、CC-TCG認証、TPM 2.0 China NationZ
ネットワーク・2 x 1 Gbe LOMカード
・1 x OCPカード3.0(オプション)
ポート前面ポート
・1 x iDRACダイレクト(Micro-AB USB)ポート
・1 x USB 2.0
・1 x VGA
背面ポート
・1 x 専用iDRAC Ethernetポート
・1 x USB 2.0
・1 x USB 3.0
・1 x シリアル(オプション)
・1 x VGA
内部ポート
・1 x USB 3.0(オプション)
PCIe1 x CPU構成:
 最大4 x PCIeスロット(2 x Gen5 x8 、1 x Gen4 x16、1 x Gen4 x8)
2 x CPU構成:
 最大6 x PCIeスロット(2 x Gen5 x16、3 x Gen4 x16、1 x Gen4 x8)
OS
Hypervisor
・Canonical Ubuntu Server LTS
・Hyper-V搭載Microsoft Windows Server
・Red Hat Enterprise Linux
・SUSE Linux Enterprise Server
・VMware ESXi