第3世代 AMD EPYC プロセッサー 搭載

2021年3月、AMDは最大64コアの第3世代サーバーCPU「AMD EPYC 7003 Series」(コードネーム:Milan)をリリースしました。前世代のEPYCから拡張された「ZEN3」マイクロアーキテクチャで、高いシングルスレッド性能とマルチスレッド機能を備えます。物理CPUパッケージあたり最大64コア/128スレッドで、8チャネルDDR4-3200と128レーンPCI Express Gen4を特徴とする高性能プロセッサです。

アーキテクチャがZen2からZen3へ移行するにあたり、最も大きな変更点はキャッシュ構造です。Zen2では、L3キャッシュは4つのCPUが1つのL3キャッシュを共有する仕組みになっていました。つまり、4つのCPUで1つのモジュールが形成され、そのモジュール2つでダイが構成されていました。それに対して、Zen3では、8つのCPUで1つのモジュールを構成すると共に1つのL3キャッシュを共有します。したがって、大きなL3キャッシュを全てのCPUが共有できる点で大きなメリットがあります。