インテル® oneAPI ツールキット 新機能の御紹介

Intel® oneAPI DPC++/C++ コンパイラー の提供

本機能により、オープンソース・プログラミング言語であるデータ並列C++(DPC++)と最新のC++機能を使用して並列処理を表現することにより、CPUとGPUなどのアクセラレータのプログラミングを簡素化します。DPC++言語は、単一のソース言語でCPUとGPUのコードの再利用を可能にします。GPUなどのアクセラレータを利用できないプラットフォームでも、CPUを利用することでコードの開発とデバックを簡素化できます。

oneAPIは、既存のC/C++またはFortranコードでOpenMPオフロード機能を使用するCPU及びGPUなどのアクセラレータのプログラミングもサポートします。

oneDNNの提供

インテル® oneAPI ディープ・ニューラル・ネットワーク・ライブラリー (oneDNN) は、ディープラーニングのビルディングブロックを高度に最適化した実装を提供します。このオープンソースのクロスプラットフォームライブラリにより、深層学習アプリケーションおよびフレームワークの開発者は、CPU、GPU、またはその両方に同じAPIを使用でき、命令セットやその他の複雑な性能最適化を抽象化します。

このライブラリを使用することで、以下のことが可能になります。

  • OpenVINO™ ツールキット、インテル® AI アナリティクス・ツールキット、インテル® PyTorch* 配布、インテル® TensorFlow* 配布など、すでに使用しているフレームワークのパフォーマンス向上。
  • 最適化されたビルディングブロックを使用した、より高速なディープラーニング・アプリケーションおよびフレームワークの開発。
  • ターゲット固有のコードを書くことなく、インテル® CPUおよびGPUに最適化されたアプリケーションをデプロイできます。
LLVM対応コンパイラの提供

LLVMとは、任意のプログラミング言語に対応可能なコンパイラ基盤です。oneAPIでは、Cはicx、C++はicpx、Fortranはifxとして提供されています。Intelによる2021年8月9日のアナウンスによれば、C及びC++については、LLVM対応は完了しています。2022年8月の時点ではFortranはBetaの状態で引き続き作業が行われています。LLVM対応のメリットとしては、パフォーマンス向上やビルド時間の短縮が挙げられます。