リモート(ネットワーク)から確認をされている場合には、先ずは直接サーバを目視の上で、実際に電源が入っていないかをご確認下さい。サーバは起動しているがネットワークだけ不通の場合や、起動途中(POST)で停止あるいは時間が掛かっている恐れもあります。(該当サーバにモニタとキーボードを接続して、モニタ画面に表示されている内容も合わせてご確認下さい)
実際に電源が入っておらず、再度電源ボタンを押しても電源が入らない場合は、以下の確認を行い、弊社サポートへ結果をご連絡下さい。
・前面のLCDパネルの色/点灯状況(有ればメッセージ内容)
・前面の電源ボタンのLEDの色/点灯状況
・背面の電源ケーブル接続先の電源ユニットのLEDの色/点灯状況
(電源コネクタ脇の丸いLED、もしくは半透明ハンドル内蔵のLED)
・背面のLANケーブルが挿入されているポートのLEDの色/点灯状況
・本体内Fanの稼働音の有無 (判断できる場合だけで結構です)
また、下記のようなケース(a~e)は故障ではない可能性がありますので、ご確認をお願いします。これらに該当しない場合は、故障の恐れが高いですので、弊社サポート宛てにご連絡下さい。(状況の判断が難しい場合にも、ご連絡下さい)
(a) 電源ケーブルに緩みや抜けがある場合
サーバの電源ケーブルに緩みや抜けがないかをご確認下さい。
(b) 分電盤等の電力供給元から電力が来ていない場合(ブレーカが落ちている等)
電力供給元をご確認下さい。 複数のサーバが同時に起動できない場合は、このケースに該当し、供給電力の問題の可能性が大きくなります。施設の分電盤ではなく、ラック内に搭載されたPDUのブレーカが落ちているケースや、PDUへの電源ケーブルが抜けている恐れもございます。
(c) UPSの電源が入っていない場合
UPSに接続されている機器の場合は、UPSの電源が入っているかご確認下さい。なお、UPS自体に電力が来ていない可能性もありますので、上述b項をご確認下さい。
(d) サーバの電源ユニットの保護回路が有効になった場合
停電後(事故、計画問わず)のサーバへの供給電力復旧した際、電源ボタンを押しても電源が入らない場合があります。これは、過渡的なサージ電圧/電流等から機器を防御するための保護機能が働いている可能性があり、仕様上の動作で故障ではありません。※必ずしも全てのサーバで発生するものではありませんのでご留意下さい。保護回路の解除は、簡易放電作業を実施しますので、以下の方法で電源が入るようになるかお試し下さい。
簡易放電作業
- 該当サーバの背面電源ケーブルを抜く(冗長電源の場合は全て抜く)。
- 該当サーバの前面電源ボタンを長押しする(10秒程度)。
- 該当サーバの背面電源ケーブルを差し戻す。
- 該当サーバの前面電源ボタンを通常押しでサーバを起動する。
(e) WOL(Wake On Lan)でのサーバ起動に失敗している場合
この場合は、手動で電源ボタンを押せば起動できます。尚、マジックパケットを使用したWOLコマンドでの起動の場合は、以下の状況ではリモート起動できないことがございます。
- 不測の事態で正常にシャットダウンプロセスが実施されいない場合
- 定期点検などの停電で一旦完全に供給電力が絶たれた場合(サーバの電源停止中でも該当します)
※マジックパケットではなく、BMC(IPMI)を使用した起動の場合は、これらは該当しません。