Altair® SAO (Software Asset Optimization)及びAltair® DSUA (Desktop Software Usage Analytics)は、米国Altair Engineering, Inc.が開発するソフトウェア資産最適化のための高度なツールです。実際のデータを基に的確な判断を下すことにより、組織のソフトウェアポートフォリオの無駄を省くことができます。
IT管理者に重い負担を強いるソフトウェア利用の実態把握とその最適化
研究分野で利用されているソフトウェアは、高額なものが数多くあります。工学の研究・開発分野で利用されているCAD/CAM/CAEなどのソフトウェアは数百万円、半導体設計に利用されているソフトウェアは数千万円の規模になります。そのようなソフトウェアについて、ユーザーへ効率の良い利用を促し、資産としてその規模を最適化することは、研究・開発に携わる企業の経営戦略上の重要な課題といえます。
しかしながら、ソフトウェアについては、その利用実態の把握がとても難しく、管理を担うIT担当者に大きな負担を強いるものです。そのようなソフトウェアの利用実態の把握に、高度で信頼性の高いソリューションが必要になることは必然でしょう。
アルテアエンジニアリングだからできる高い信頼性
当社では、ソフトウェア稼働統計にまつわる問題解決のために、IT管理者向けのソリューションとして、Altair® SAO (Software Asset Optimization)、及び、 Altair® DSUA (Desktop Software Usage Analytics)という2つのパッケージ製品を御提案致します。
アルテアエンジニアリングの製品は、業界において最も包括的なオープンアーキテクチャであり、その製品群は、データ分析、デザイン、シミュレーション、HPCといった幅広い分野を網羅しています。ソフトウェアのライセンス管理は多岐にわたり、その全てを管理するためにはライセンス管理の仕組みに対する深い理解と技術力が必要となります。
つまり、多くのソフトウェア製品群を網羅的に扱うアルテアエンジニアリングが開発しているからこそ、ソフトウェアライセンス資産最適化ソリューションであるAltair® SAO 及び Altair® DSUA は、その信頼性が高度に担保されているといえるでしょう。
このソリューションで解決を目指す課題
- ライセンスの使用状況を見て、だぶつきを確認したい
- 起動したのに使われていないソフトを見つけたい
- ライセンスが足りず、業務が中断しているのはどこか
- 使われていないライセンスを、使いたい人に割当てる
- ライセンス使用状況をチャートで社内に報告したい
- 数値化して、必要なライセンス数を判断したい
Altair® SAO と Altair® DSUA の位置づけ
Altair® SAO と Altair® DSUA は、組み合わせて利用することができます。それぞれの製品の位置づけは、以下の通りです。
ライセンスマネージャによるライセンスプールからのソフトウェア使用状況 | Altair® SAO |
ノードロックライセンスのソフトウェア使用状況 | Altair® SAO + Altair® DSUA |
一般的なソフトウェア使用状況のみ見たい | Altair® DSUA |
Altair® SAO (Software Asset Optimization)
Altair® SAO は、それぞれのライセンスマネージャーで管理されているソフトウェアライセンスの稼働情報を一元的に集約して分析し、Web GUIを通じた様々なレポート画面で可視化する機能を持ちます。
SAOの機能概要
- ダッシュボード/アラート/レポート
- 自動電子メール通知
- 使用状況の集計・分析: 70以上のレポート
- 直近の状況確認
- 保有数に対して現在使用中のライセンス数のレポート
- ダッシュボードから直近の状況を確認ー地域ごとの利用状況や直近のデナイアル発生状況を表示
- 過去を振り返って状況確認
- 年初から昨日までの(Year to Date Date)ライセンスサーバー活動状況
- ベンダー(ライセンスサーバー)別の使用量分析
- フィーチャー別の使用量分析
- ライセンス使用量
- ライセンス使用量(トークン時間)
- 日別ライセンス使用量
- 日別フィーチャー使用量
- 部門別フィーチャー使用量(ツリー表示)
- Cost Analysis
- Altair HyperWorks 使用量
- Altair HyperWorks 構成要素フィーチャー実行数
- パッケージ コントロールフィーチャーごとの使用状況
- 直近の状況確認
- ライセンス保有数の最適化 ~ SAO Predict
- 過去実績に基づきライセンスの余剰・不足を診断
- ライセンス適正数の予測
- ユーザー数増減を考慮し最適数を試算する
Altair® DSUA (Desktop Software Usage Analytics)
Altair® DSUAは、ライセンスマネージャをもたないノードロックライセンスの稼働状況を把握するためのソリューションです。
Altair® DSUA の機能概要
- Linux, Mac , Windows デスクトップのソフトウェア使用状況の追跡
- Windowsデスクトップで実行しているソフトウェアがアイドル状態とみなされたとき管理者に通知 ※アイドル状態はキーボードとマウスイベントの閾値設定から判定
- ソフトウェアがライセンスマネージャからライセンスを取得しているかスタンドアロンで実行しているか判別 ※SAO のインストールと稼働が必要
- ソフトウェア使用状況レポートを選択した日付範囲で表示・可視化
Altair® DSUA の仕様概要
- 1000を超えるデスクトップの使用状況追跡にスケールアップ可能
- データストリームを最小に抑えるよう設計
- 各デスクトップ上でのメモリ消費は小さく抑えた設計
- 対象としたソフトウェアだけを追跡
- アイドル状態をキーボードとマウスの活動状態から判定 ※Windows GUI アプリケーションのみ
- キーボードの入力は取得も記録も一切行いません。
Altair® DSUA のアーキテクチャ
HPC-ProServer ASDシリーズ
Altair® SAO / DSUA をパッケージ化したアプライアンスサーバー
当社では、Altair® SAO と Altair® DSUA を顧客の御要望に合わせてパッケージ化し、データの収集、解析及び可視化を担うアプライアンスサーバーを販売しております。このアプライアンスサーバーを導入することで、ソフトウェア資産の利用実態の正確な把握とその最適化が迅速に果たされることになります。
サーバーは、ラックマウント型、タワー型など、さまざまなタイプのサーバーを御提案可能ですので、設置場所を選ばず導入することができます。
アプライアンスサーバーの御見積は、コチラから。
サーバー設置、OS設定、Altair® SAO / DSUA 設定等、ワンストップで御提供
当社では、Altair® SAO / DSUA のインストールだけではなく、サーバーの導入に付随するさまざまな技術サービスを御提供できますので、御客様の御要望に細かく対応することができます。
- ファイアウォール設定、ユーザー認証等の設置環境に合わせたOS・ネットワークの設定
- 無停電電源装置やコンソールなど、ファシリティーを含めた御提案
- ソルバーサーバー導入の御支援
- Altair® Grid Engine®及びAltair® PBS Professional® などのジョブ管理システムによるジョブの効率化
Altair® Grid Engine®及びAltair® PBS Professional® などのジョブ管理システムの詳細は、コチラです。
Univa Grid Engine (UGE) の後継たる Altair Grid Engine (AGE) の御紹介。長年にあたる蓄積したノウハウを生かして、サービスを御提供します。Altari PBS Professional の取扱もあります。
HPC-ProSupport も合わせて御提供
HPC-ProSupport は、ハードウェア・ソフトウェアを問わずユーザーの問題解決・負担軽減を目的としたサポートパッケージです。ハードウェアに加えて、OS 及びソフトウェア設定を含めて一元的なサポートサービスを提供します。複数のハードウェアベンダーで構成されることの多い計算機システムにおいて、問い合わせの一次窓口として、サポートを取りまとめる機能も備えます。ハードウェアの保守年数は最長7 年、サポートレベルは当日4 時間以内対応から翌営業日対応まで選択可能。ユーザーの運用形態に合わせて多様なサポートサービスを御提案します。
保守窓口受付時間
平日9:00~17:00
お問い合わせは、電話または電子メールの利用が可能です。
メールについては、本ホームページのメール問い合わせフォームからご連絡ください。
※年末年始及び弊社の指定する休日(夏季休暇等)は、窓口を休みにさせて頂く場合があります。
ソフトウェア、ハードウェアを問わない一貫したサポート窓口
ジョブが動かない - 障害の通知としてはよくある典型的なお問い合わせの内容ですが、原因としては多くの可能性が考えられます。正しい原因にたどり着くために、さまざまな検討が必要です。ハードウェアベンダーのサポートでは、このような障害の連絡はほぼ間違いなく門前払い的な対応になるでしょうし、ソフトウェアの問題だとしても、どのソフトウェアの問題なのか切り分けるのは極めて大変です。OSなのか?、ジョブ管理ソフトなのか?、コンパイラなのか?、MPIなのか?そのようなときに、「ジョブが動かない」と簡単に相談いただけるのが、当社のHPC-ProSupportの保守サービスです。
障害の発生時には、ハードウェア、ソフトウェアの障害を切り分けし、必要な措置を取ります。昨今のシステムでは、単一ベンダー製品で構成されることは少なく、複数メーカーの製品で構成されたマルチベンダー環境になることが通常です。そのようなマルチベンダー環境においても、一元化されたサポート窓口を御提供します。パーツの交換が必要であれば、ハードウェアメーカーへ連絡し、お客様に代わって交換品や交換要員の手配を行います。障害の内容によっては、BIOSやファームウェア、OSのアップグレードが必要なため、そのような対応をする場合があります。弊社には、リモート保守を実施するためのリソースがあるため、それを利用しリモートから接続させて頂いて、ネットワーク越しに調査・対応させて頂く場合もあります。その他、システムの御利用方法等のQAにも対応します。
アラートメール受信サービス
障害が発生した場合に、アラートメールを自動送信する設定を行います。そのアラートメールの送信先に弊社サポートのメールアドレスを含めることで、弊社サポート担当者もアラートメールを受信致します。そのため、迅速に障害復旧の段取りに着手することができます。また、そのアラートメールには、障害の解析に必要な様々なログが添付されていますので、お客様に解析用のログを取得頂く手間を極力軽減します。
本件についてのお問い合わせはコチラ
HPCテクノロジーズ株式会社 営業本部 電子メール