推論からファインチューニングまで。企業のAI戦略を加速させる、柔軟で強力な4Uラックサーバー。企業のAI活用が急速に進む今、インフラに求められるのは「処理能力」と「柔軟性」です。HPC-ProServer DPeXE7740 は、ダブルワイド幅のハイエンド GPU を最大 8 台搭載可能で、最新のAIワークロードに最適化された高い処理能力と柔軟性を備えます。
HPC-ProServer DPeXE7740 – 主な特徴
| プロセッサー | 最大2基のインテル® Xeon® 6 プロセッサー |
| GPU | 最大8基 (600W) または 16基 (75W) のPCIe Gen 5 GPU |
| メモリ | 最大32個のDDR5 DIMMスロット (最大3TB) |
| フォームファクター | 4Uラックマウント |
HPC-ProServer DPeXE8740は、4ウェイNVIDIA NVLinkブリッジをサポートします。NVIDIA NVLinkは、1つのGPUが別のGPUとデータを交換できる高速のポイントツーポイント(P2P)ピア転送接続です。例えば NVIDIA H200 NVL GPUを接続する場合、4ウェイ ブリッジをH200 GPU PCIeカードの上部にあるコネクターに取り付けます。4つのGPUの場合は1つの4ウェイ ブリッジが必要であり、8つのDW H200 GPUカードの場合は2つのブリッジが必要です。各ブリッジは4つのDW PCIeスロットにまたがって配置アクセラレーターのサポートされます。


HPC-ProServer DPeXE7740 – 選ばれる理由
1. 圧倒的なAI処理パフォーマンス 最新の インテル® Xeon® 6 シリーズ プロセッサーを2基搭載(最大86コア/プロセッサー)。さらに、最大8基のダブルワイド(DW)GPU、または16基のシングルワイド(SW)GPUをサポートするPCIe Gen 5スロットを備え、高度なAI推論やモデルのファインチューニングに比類ないパワーを提供します。
2. 柔軟な空冷構成と拡張性 高価な液冷設備への投資を待つことなく、既存のデータセンター環境で導入しやすい空冷設計を採用。最大3TBのDDR5メモリ、高速なGen5 NVMeストレージに対応し、将来的なデータ量の増加にもスムーズに対応できる拡張性を有しています。
3. ビジネスを守る堅牢なセキュリティ シリコン ルート オブ トラストの仕組みをはじめ、ハードウェアの整合性チェック(SCV)、システムロックダウン機能など、多層的なセキュリティ機能を標準搭載。AI資産となる重要なデータやモデルを脅威から守ります。
※シリコン ルート オブ トラストとは
OS(WindowsやLinux)が起動するよりも前の、最も深いレベルでセキュリティを確保するための技術です。
1. 書き換え不可能な「起点(ルート)」 サーバーのマザーボード上のチップ(シリコン)に、製造段階で「変更不可能なデジタル署名(鍵)」が焼き付けられています。これは物理的に変更できないため、信頼の絶対的な起点(Root of Trust)となります。
2. 起動時の厳格なチェック サーバーの電源を入れると、このシリコン上の鍵を使って、BIOSやファームウェア(iDRACなど)が改ざんされていないか暗号技術を用いて自動的に検証します。
3. 改ざんがあった場合は起動しない もしウイルスや悪意のある攻撃者によってBIOSなどが書き換えられていた場合、このチェックで不一致が検出され、サーバーは起動を停止します。これにより、汚染された状態でシステムが立ち上がるのを未然に防ぎます。
HPC-ProServer DPeXE7740 – 外観

| 1.システムのPSU3 2.システムのPSU1 3.ディスプレイ デバイスをシステムに接続できます。 4.USB ポートは9 ピンで、3.1 準拠です。このポートによってUSB デバイスをシステムに接続できます。 5.iDRAC にリモート アクセスできます。 6.システム識別(ID)機能は、システムの前面と背面にあります。前面パネルにはボタン、背面パネルにはLED があります。 7.システムのPSU2 8.システムのPSU4 9.システムのPSU6 10.システムのPSU8 | 11.PCIe スロット9 12.PCIe スロット8 13.PCIe スロット7 14.PCIe スロット6 15.OCP NICカードはOCP 3.0をサポートしています。 16.PCIe スロット4 17.PCIe スロット3 18.PCIe スロット2 19.PCIe スロット1 20.システムのPSU7 21.システムのPSU5 |
HPC-ProSupportを標準装備
HPC-ProSupport は、ハードウェア・ソフトウェアを問わずユーザーの問題解決・負担軽減を目的としたサポートパッケージです。ハードウェアに加えて、OS 及びソフトウェア設定を含めて一元的なサポートサービスを提供します。複数のハードウェアベンダーで構成されることの多い計算機システムにおいて、問い合わせの一次窓口として、サポートを取りまとめる機能も備えます。ハードウェアの保守年数は最長7 年、サポートレベルは当日4 時間以内対応から翌営業日対応まで選択可能。ユーザーの運用形態に合わせて多様なサポートサービスを御提案します。
保守窓口受付時間
平日9:00~17:00
お問い合わせは、電話または電子メールの利用が可能です。
メールについては、本ホームページのメール問い合わせフォームからご連絡ください。
※年末年始及び弊社の指定する休日(夏季休暇等)は、窓口を休みにさせて頂く場合があります。
ソフトウェア、ハードウェアを問わない一貫したサポート窓口
ジョブが動かない - 障害の通知としてはよくある典型的なお問い合わせの内容ですが、原因としては多くの可能性が考えられます。正しい原因にたどり着くために、さまざまな検討が必要です。ハードウェアベンダーのサポートでは、このような障害の連絡はほぼ間違いなく門前払い的な対応になるでしょうし、ソフトウェアの問題だとしても、どのソフトウェアの問題なのか切り分けるのは極めて大変です。OSなのか?、ジョブ管理ソフトなのか?、コンパイラなのか?、MPIなのか?そのようなときに、「ジョブが動かない」と簡単に相談いただけるのが、当社のHPC-ProSupportの保守サービスです。
障害の発生時には、ハードウェア、ソフトウェアの障害を切り分けし、必要な措置を取ります。昨今のシステムでは、単一ベンダー製品で構成されることは少なく、複数メーカーの製品で構成されたマルチベンダー環境になることが通常です。そのようなマルチベンダー環境においても、一元化されたサポート窓口を御提供します。パーツの交換が必要であれば、ハードウェアメーカーへ連絡し、お客様に代わって交換品や交換要員の手配を行います。障害の内容によっては、BIOSやファームウェア、OSのアップグレードが必要なため、そのような対応をする場合があります。弊社には、リモート保守を実施するためのリソースがあるため、それを利用しリモートから接続させて頂いて、ネットワーク越しに調査・対応させて頂く場合もあります。その他、システムの御利用方法等のQAにも対応します。
アラートメール受信サービス
障害が発生した場合に、アラートメールを自動送信する設定を行います。そのアラートメールの送信先に弊社サポートのメールアドレスを含めることで、弊社サポート担当者もアラートメールを受信致します。そのため、迅速に障害復旧の段取りに着手することができます。また、そのアラートメールには、障害の解析に必要な様々なログが添付されていますので、お客様に解析用のログを取得頂く手間を極力軽減します。
仕様:HPC-ProServer DPeXE7740
| CPU | 2 x インテル® Xeon® 6 シリーズ プロセッサー(プロセッサーあたり最大86コア) |
| メモリ | DIMM速度 最大6400 MT/s メモリー タイプ RDIMMメモリー モジュール スロット 32 x DDR5 DIMMスロット 最大RAM RDIMM 3 TB |
| ストレージ コントローラー | 内部ブート Boot Optimized Storage Subsystem (BOSS-N1 DC-MHS):HWRAID 1、2 x M.2 NVMe SSD 内部コントローラー NA |
| ドライブ ベイ | 前面ベイ 最大8 x EDSFF E3.S Gen5 NVMe (SSD)(最大122.88 TB) |
| 電源装置 | 3200 WチタニウムAC 200~240 Vまたは240 VDC |
| 冷却ファン | 最大4セットのハイパフォーマンス(HPC)プラチナ グレード ファン (デュアル ファン モジュール)を中段トレイに設置 システムの前面に取り付けられた最大12個のハイパフォーマンス(HPR)プラチナ グレード ファン |
| 寸法 | 高さ 174.30 mm 幅 482.00 mm 奥行き 899.56 mm(ベゼルあり) / 886.73 mm(ベゼルなし) 重量 71.35 kg |
| フォーム ファクター | 4Uラック サーバー |
| 組み込み型 管理 | iDRAC iDRAC Direct Redfish対応iDRAC RESTful API RACADM CLI iDRAC Service Module (iSM) |
| セキュリティ | シャーシ侵入検知 暗号化形式で署名されたファームウェア 静止データ暗号化(ローカルまたは外部のキー管理を使用したSED) セキュア ブート Secured Component Verification(ハードウェアの整合性チェック) シリコン ルート オブ トラスト セキュア消去 System Lockdown(iDRAC10 EnterpriseまたはDatacenterが必要) TPM 2.0 FIPS、CC-TCG認定 |
| ネットワーク | OCP NICカード3.0 |
| アクセラレーター | 最大 3 x 400 W DW 最大 4 x 75 W SW アクセラレーター |
| ポート | 前面ポート 1 x USB 2.0 Type Aポート(iDRAC/BMCダイレクト) 1 x USB 2.0 Type Aポート(オプション) 1 x Mini DisplayPort(オプション) 背面ポート 1 x 専用Ethernetポート(iDRAC管理用) 1 x VGA 2 x USB 3.1 Type Aポート 内蔵ポート 1 x USB 3.1 Type Aポート |
| PCIe | 最大8個 x 16 Gen5 PCIeスロット |
| OS | Canonical Ubuntu Server LTS RedHat Enterprise Linux SUSE Linux Enterprise Server VMWare ESXi AlmaLinux RockyLinux |
